音楽プロモーション戦略一考:アナログorデジタル?

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アメリカのビジネスニュースサイト「Quartz(クオーツ)」は7月11日、米国における音楽媒体売り上げの興味深い動向をレポートしました。米国では日本同様、CDアルバムの売上が年々減少。去年との比較では14.9%の下降傾向だったのに対し、レコードの売上げが何故か40%増。ここ数年に渡ってレコードの売上は増加し続けているとのことです。

レコードが400万枚の売上規模に。デジタル化の中見直されるアナログ媒体

record
 
マーケティングリサーチ会社「ニールセン・サウンドスキャン社」(米国)が今年の中間レポートとして発表したデータによると、レコードの売上がここ数年で増加し続けており(去年対比40%増)、ストリーミング・サービスも42%増と成長傾向で、それに対しCDアルバムの売上は14.9%減という結果になりました。
 
デジタル音源を提供する媒体において、保管スペースや購入の手間が軽減されるストリーミングが、CDアルバムを制して成長しているのは頷ける結果であるにせよ、レコードの売れ行きがストリーミングの市場拡大と同等の成長率を見せたことは、デジタルで表現仕切れない音の「妙」を追い求めるユーザーの欲求が、年々高まっていることを示していると言えるかもしれません。

日本国内のライブ市場規模も過去9年間、上昇傾向

音楽市場規模
 
デジタルで表現仕切れない音の「妙」=アナログといえば、日本国内の音楽ライブ市場規模も過去9年連続で上昇傾向であることがわかっています(ライブ・エンタテインメントに関する調査研究報告書2013)。
 
購入の利便性を追求したデジタル音源のストリーミング市場と、音楽の体感を追求したライブ・レコード売上の拡大。音楽業界は年々厳しくなっているなどと囁かれていますが、音楽試聴者の需要は決して消えたわけではなく、CDアルバムなど過去のドル箱市場がユーザーの要求に応えきれず見放されてきた、というだけに思えます。
 
アナログは先発有利、デジタルは後発有利、といいます。実際、アナログで成功しているのは往年のスターミュージシャンのレコード音源、デジタルでは譜面の読み方も知らないボカロPの楽曲がカラオケで盛んに歌われる、という対極的な現象が起きています。音楽活動に従事する皆さんは、自分の現在の実力値を元に、デジタル、アナログでの展開を考察してみると面白い気づきが得られるかもしれません。
 
参照元:QUARTZ(英語)
ライブ・エンタテインメントに関する調査研究報告書(2013年2月)
執筆:muu

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